背景
Graphisoftは毎年、次期BIMソフトウェアの安定化に向けてベータプログラムを実施してきました。従来は複数の分散したテストフェーズが存在していましたが、2026年のプログラムでは運用体制を大きく刷新します。テクノロジープレビューをベータプログラムに統合し、単一かつ連続した長期フェーズに集約することで、より体系的で効率的なテストサイクルを実現する方針です。
内容
ベータプログラム2026は2026年7月中旬から10月初旬にかけて実施されます。Archicad 30、MEP Designer 30、BIMx、BIMcloudなど複数製品のリリース前テストが同時進行します。参加は応募制で、4月中旬から5月末が応募期間となります。応募者の適合性や参加資格を評価した上で、メールで合否および詳細スケジュールが通知されます。ベータプログラムは英語版のみの実施で、すべてのコミュニケーションとバグレポートは英語に限定されます。
技術的ポイント
従来の分散型テストモデルから単一化することで、複数製品・機能間の相互検証が効率化されます。MEP DesignerやBIMcloudなどの連携機能やIFC互換性の検証をArchicadと並行実施することが可能になり、リリース前の統合テストの品質が向上します。また、長期かつ継続的なテストフェーズにより、段階的なバージョンアップでの細かな不具合検出が容易になります。
業界への影響
設計事務所やゼネコンの実務者にとっては、新バージョンの機能改善や最新BIM対応機能をいち早く体験し、本格導入前に実運用での課題を報告する重要な機会となります。参加企業からのフィードバックが反映されることで、2026年末のリリース時点での製品安定性と業務対応力が大幅に向上することが期待できます。BIM運用の標準化が進む市場環境では、こうした事前テスト機会の重要性が増しており、参加候補企業は早期に応募準備を進める必要があります。