背景
日本の建設業界において、デジタル化と脱炭素化の実現は急務です。国土交通省は建築分野のGX(グリーントランスフォーメーション)とDX(デジタルトランスフォーメーション)を同時に推進するため、「建築GX・DX推進事業」を立ち上げました。令和8年度(2026年度)はこの事業の本格的な実行年度となり、補助金を活用したプロジェクトが本格化します。
内容
令和8年度の建築GX・DX推進事業が正式に開始され、代表事業者および事業者の本登録受付が2026年4月7日から12月31日まで実施されます。事業者は電子申請システム「Jグランツ」を通じて登録手続きを行う必要があります。令和7年度末に事前登録(プレエントリー)を完了した事業者は既に本登録への移行が完了しているため、改めての手続きは不要です。登録にはGビズID(プライムまたはメンバー)が必須となります。
技術的ポイント
BIMやデジタルツールを活用した建築プロジェクトの申請が想定されており、IFC形式での情報共有やデジタルツインの構築、ライフサイクル全体でのカーボンニュートラル達成などが評価対象となる可能性があります。補助金の交付申請は登録日以降となり、登録日以降に発生した費用が補助対象とされる点は、プロジェクト開始時期を計画する上で重要です。
業界への影響
本登録により、設計事務所・建設企業・メーカーなどは正式に補助金申請が可能となります。これにより、BIM導入やデジタル施工管理システムの導入、省エネ・脱炭素技術の実装が加速することが期待されます。予算の執行状況によっては受付期間内でも申請受付が終了する可能性があるため、事業者は早期の登録・申請準備が必須となります。建設DXの実現に向けた重要な資金支援制度として、業界全体に大きな影響を与えるでしょう。